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外来種との共存。世界自然遺産の森への還元プロジェクト

現在は日本全国で行われているセイヨウミツバチによる近代養蜂。
当たり前のその存在も実は人為的に持ち込まれた外来生物。
小笠原諸島では独自の固有種を生み、競争の少ない生態系が育まれていました。
そんな海洋島に人間の入植とともに突如あらわれたエイリアン。
その当時は生態系に対し、大きな問題を生んだ彼らだが、
今となっては救世主になる可能性もある。
過去を否定するのではなく、彼らを利用、共存し、
失われつつある小笠原の自然を再生する。
小笠原自然再生プロジェクトのひとつです。

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小笠原養蜂の歴史

heartrock 現在は日本全国で行われているセイヨウミツバチによる近代養蜂だが、セイヨウミツバチが日本に輸入されたのは諸説があるが明治8年が最初のようである。その後、明治10年頃より現在の新宿御苑にあった新宿試験場で試験的に飼育した。しかし明治12年に新宿試験場が解体されるにあたり、明治11年に勧農省が作ったばかりの小笠原北袋沢出張所(現亜熱帯農業センター)にも明治13年に三群が払い下げられ、セイヨウミツバチによる養蜂がスタートした。明治14年にはすでに161キロもの採蜜に成功し、明治39年には200群以上の飼育をしていたようである。 小笠原が日本で最初にセイヨウミツバチによる近代養蜂を始めたと言われるのはこのような状況からだと考えられる。

heartrock ところが小笠原のような海洋島では自然界においてあらゆる動植物が島に渡ってくるのは奇跡的な事件であり、もともとの生息地から孤立化された個体群は次々と島独自の固有種を生んできた。競争の少ない海洋島では小型のハナバチ類が主な送粉昆虫であった。そのような中に突如として人間とともに入ってきたセイヨウミツバチは彼らにとっては大型の驚異的な存在で多くの小型の自生昆虫のテリトリーを侵してきて明らかな外来種としての問題があったと思われる。

heartrock そう言った意味では海洋島である小笠原では排除すべき昆虫と考えるのが普通だが、 その後、戦後米軍統治下に持ち込まれた外来の爬虫類であるグリーンアノールの進出によって状況が変わってくる。と言うのもグリーンアノールの分布拡大とともに小笠原の有人島において次々と固有昆虫が絶滅していくことになる。そうなると小型の固有昆虫によって支えらえてきた植物たちの受粉活動が妨げられることになる。



heartrock 今となってはエイリアンとして問題のあったセイヨウミツバチに受粉を頼っている植物もあるのではないかとも考えられ、その立場の変化には考えさせられる点も多い。私たちエコリゾではガイドとしての目線から小笠原に連れてこられてしまったエイリアン―セイヨウミツバチと共存しながら小笠原の自然に還元していくプロジェクトを提案していきます。
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自然再生プロジェクト

各地の世界自然遺産区域を見に行く中で現場から聞こえてきた声として遺産登録までの行政の支援はすごかったが登録以降予算が削られ、維持していくための予算が厳しかったと言うものがあった。
小笠原でも自分たちの目で見てきた離島での外来種対策の活動や、自然再生プロジェクトなども予算がつけられるうちはいいがそれが切れたらどうなる?と言うものが多くあった。
民間企業だからこそ考えられる効率的な方法を実験する事もエコツーリズムの考え方の中に重要なものと考えた。

heartrock 小笠原の自然を楽しみに遊びに来られる観光客。そしてそのかけがえのない自然を利用して経済活動を行う私たち観光業者。その二者にとって重要なのは小笠原の自然。だからこそ、その活動の中からよりよい小笠原の自然を再生させていきたい。
小笠原の養蜂のメリット、デメリット かつて小笠原の有人島に分布していた小型のハナバチ類。最初はセイヨウミツバチの圧力により大きな後退をさせられ、さらにグリーンアノールによって絶滅に追い込まれていってしまった。その為、ポリネーターとしての昆虫がいなくなり、小笠原の植物たちの受粉者がいなくなってしまった。 最初はエイリアンとしていたセイヨウミツバチも現在では多くの固有植物の有益なポリネーターとなっていると考えられる。しかし体の大きさ故に小型ハナバチ類に合わせて進化してきた固有植物の中にはセイヨウミツバチが蜜を集めに来ても受粉できないものも多くあるようである。 さらに人によって持ち込まれた外来植物の受粉活動もセイヨウミツバチの採蜜活動によって助長されてしまっている事実もある。理想論であるが外来植物が無くなってしまえばセイヨウミツバチの活動は在来植物の受粉のみに貢献することになるかも知れない。 有人島である父島や母島では小型ハナバチ類がほぼいなくなってしまっているからそれほど問題にならないと考えるがグリーンアノールが入っていない属島ではまだまだ小型ハナバチ類の楽園が残っており、そこにセイヨウミツバチが野生化して住み着いてしまえば明治時代に入り込んだエイリアンと同じことになってしまう。もちろん働き蜂の行動範囲では属島もそのエリアに入ってしまうが巣が丸ごと移動するのに比べれば遥かに影響は少ないと思う。何せセイヨウミツバチの一群は一匹の女王蜂を中心に3,4万匹にも達するのだから・・・毎年、初夏に行われる分蜂で野生化させないように注意し、野生化してしまっているセイヨウミツバチの巣を取り込むようにしていけば個体数の管理はできるはずである。 小笠原は温暖な気候で一年中花が咲いているため、セイヨウミツバチの活動は一年中行われている。さらに本土で秋に大被害を与えるスズメバチもいないため、実にのびのびと活動してるように見える。 年に数回行われる採蜜では一番わくわくする瞬間。セイヨウミツバチが集めてくる小笠原のハチミツは何と言っても黒い。コクが深く味にも評判がある。現在、島の中ではなかなか手に入らない島ハチミツだがエコリゾでの生産量もまだまだわずか。そこで現在はいつの便でいらしても購入のチャンスがあるようにおがさわら丸の入港一便あたり限定15個でオークション形式で販売させていただいております。 スタート価格は50グラムで800円。非常に高価ですがハチミツ代としては400円で残りは自然再生プロジェクトへの活動資金とさせていただいております。小笠原の自然への協力金をいただいた方への小笠原の自然からの感謝の品と考えていただければ幸いです。
明治時代に小笠原の自然にエイリアンとして連れてこられたセイヨウミツバチは現在、その本能により自然の受粉活動に貢献し、その生産物を観光客に購入していただくことにより人間の自然再生事業に貢献してくれている。 エコリゾが現在養蜂を行っている夜明山中腹の自然はかつての農地が野生化した民地で湿性林から乾性林まで含む豊かなエリア。希少種のアカガシラカラスバトも時々見かける重要な場所でもある。
しかし、その森の大半はアカギとキバンジロウの二種が密生してるエリアでもあり、森の中は歩くのが困難なほどキバンジロウが繁茂し、上部をアカギに覆われ、下草はランタナやホナガソウが茂っている。いきなりすべての外来種を駆除してしまっては裸地化してしまい土壌の流出にもつながりかねないため、暗くなってしまった林床に残る在来種に光が差すように周辺の枝から払い、払った枝は土に戻りやすいサイズにしてまとめていき、在来種の成長とともに順次そのエリアを広げていくように活動している。 活動はまだまだほほんの少しずつだが森の中に残る固有種たちが主役となる森がまた小笠原の生態系の一部として活躍する姿を観光客の皆様に楽しんでいただけるようにすることが私たちエコリゾの大きな夢である。
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小笠原養蜂活動ブログ

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今日は新しい巣箱が到着、設置しました。

今日当たりのいい場所に設置していましたが、ある程度木陰の場所でも試してみようということで今回は畑の一角にある林の中に設置しました。

枠も涼しくなってきたので3枚群ではなく4枚群。元気な群に今後期待です。



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小笠原養蜂活動報告

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